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『アーキテクト』と呼ばれるということ   
日時: 2016/12/30 13:10
名前: dimeiza
参照: https://twitter.com/dimeiza

受 験 日 : 2016/10/16
合  否 : 合格
受験科目 : システムアーキテクト
取 得 点(午前I) : 免除
取 得 点(午前II): 88.00点
取 得 点(午後I) : 71点
取 得 点(午後II): A
出題形式 : 単一選択,記入
勉強期間 : 100時間ぐらい?
受験目的 : 自分のスキルアップ
勉強形態 : 独学
実務経験 : あるよ、5年以上。ベテランと呼んでよね。
勉強前のレベル : この試験分野には関してはプロかな
本試験のレベル : かなり難しい上級者向け試験。でもしっかり勉強すれば合格できる。
何度目の挑戦か : 1回目

【 使用教材 】

TAC通信講座 システムアーキテクト本科生(午前試験免除)
http://www.tac-school.co.jp/kouza_joho/joho_crs_sa_hon.html

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システムアーキテクト 合格トレーニング 2016年度
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一押し >>> 通信講座中の講義とツーウェイ論文添削

【 勉強方法 】

7月頃から準備を始めました。学習時間は通勤途中と土日に各1.5時間ぐらい。

[7月]
午前Uの講義を聞いた後、午前問を1周回す。
並行して午後Tの講義を聞く。

[7月下旬〜8月上旬]
過去3年分の午後Tを解く。
午後U向け講義を聞き、講義で出題された過去問と、組み込み系過去問について、PCで論文を書き始める。

[8月下旬〜9月下旬]
論文を手書きで書き始める。
組込系は過去5年分、エンプラ系は過去3年分の中から4問ほど。

並行して午後T対策、1日1問、通勤中に脳内で解く。
最後に1回だけ午前2を復習。

[10月]
祈る。

【 試験の感想(午前I&II) 】

 午前Tは免除。

 私が受験した会場(東京理科大野田キャンパス)では、そもそも午前Tを実施していた形跡がないかに見えました。
 予定より早めに到着したのですが、普通に教室を開放していたような気がします。

 このレベルに挑むのであれば、午前Tは免除にしておきたいものです。

 過去問を3年回すとわかりますが、システムアーキテクトの午前Uは圧倒的に使いまわしが多いです。
 6割取るなら丸暗記だけで行けるんじゃないかとは思いました。

 ただまぁ、プライバシバイデザインとか、新ネタも放り込んでくるので、誤って取りこぼすことがないよう、意味も含めてきちんと把握しておいたほうが無難です。

【 試験の感想(午後I) 】

 今回に関しては、ここが鬼門でした。

 問1と問4を選択。
 最初の問なので問1、組み込み系なので問4という判断だったのですが、特に問1は迂闊な選択でした。

 問1は精肉の仕入れシステムに関する問題。
 とにかくずらずらと文章が多く、回答に結びつかないダミーヒントが多い上、設問の根拠も把握しづらいという意味で、あまりいい問題ではなかったですね。
 回答がブレづらい設問については一応取れているものの、ここで調子を狂わされたのは確かです。

 問4は生活支援ロボットに関する問題。
 問1の不調に影響されて、ここも題意の把握に手こずりました。
 模範解答と見比べると、骨子は押さえているものの、問1と同じく自由度の高い回答は外しているようでした。

 総じて、混乱しながら問題に取り組まざるを得なかった90分でした。
 今考えても、もっと日本語読解力を高めた上で、落ち着いて挑めればよかったのに、と思います。

 後述するように論文にはかなりの自信があったので、合格の報に接するまで、午後1の足切りだけが心配事でした。

【 試験の感想(午後II) 】

 エンベデッドエンジニアなので、午後Uはほぼ間違いなく問3を選択すると決めていました。
 蓋を開けてみると、お題はOSS(オープンソースソフトウェア)の導入について。

 ちょっとここで考え込んでしまいました。

 用意していたネタ(私自身が関わった製品開発経験)はほとんどOSSを使っておらず、自社プロプライエタリだけで作った事例でした。
 今やっている仕事ではちょうどOSSを使っているものの、論文に書けるほどまとまった成果にはなっていない。
 各々ネタが中途半端で書きづらいな、と。

 どうする? いっそここはエンベデッドを避けて、エンプラ系のネタで書いてしまうか?
 としばらく逡巡しましたが、

 『待てよ? OSSを"使ったことに"すれば良いんじゃないか?』

 と思いつき、過去の製品でOSSを使った場合のシナリオ検討を開始。
 目次を書いてみると、割としっくり来る構成になったので、これだ! と意気込んで勢い良く筆を走らせました。

 後はもうひたすら考えつつ筆を走らせる。

 終わってみると大体10分残しぐらい。
 周りはまだ書き続ける人もいましたが、後は『出題要件の確認』『読み辛い字の書き直し』と『回答用紙の体裁見直し』に残りの時間を使って終了。

 試験終了後の第一声は、自分でも驚いたのですが『楽しかった…』でした。
 題意に完全に答えつつ、具体的なストーリーを付けて『読ませる論文』に仕上げた充実感にあふれていました。

【 受験者へのアドバイス 】

 今回は満を持して通信講座を受講していました。基本は初挑戦の論文対策目的で、論文書きノウハウと、添削してもらうことで自作論文評価の客観性を確保することが目的。私の会社では合格すれば、受講費以上の奨励金が出るので、そういう方は選択肢に入れても良いかもしれません。
 ただ、論文に関しては勘所を把握してしまえば、別に通信講座を受けなくても問題なくパスすると思います。

 午前Uに関しては過去問あるのみ。3年分やって、9割以上取れれば大体問題ないです。
 ソフトウェア設計周りのネタにアンテナを張って、最新ネタもキャッチできればなおよし。

 午後Tについても基本は過去問ですが、システムアーキテクトの午後Tは、テクニカルスペシャリストと異なり、単なる技術を問われているのではなく、『"業務課題"の把握と設計による解決』を求められている点には注意を払う必要があります。
 これは技術知識ではなく、業務知識を問われている、ということと同義です。

 なので、過去問を解く一方で、一般的な業務の類型について、初歩的で良いので概念を掴んでおくことが大事です。

 例えば、製造業、流通業、物流業、サービス業等々といった各業種における仕事の流れについて。
 例えば、会計、人事といった、業種横断の基幹業務の流れについて。

 大抵のテキストには、システムアーキテクトが知っておくべき業務の流れについては書いてあると思うので、それを読んだ上で頭のなかでイメージできればいいのかなと。

 売掛金、買掛金、棚入れ、棚だし、在庫引当、受注消し込み、原価管理、生産計画などなど、IT技術の中に存在しない業務用語が出てきても、即応できるぐらいには把握しておきましょう。

 私もそうだったのですが、特にエンベデッド畑からこの試験に挑むと、上記のようなエンプラ系業務知識には疎くなりがちです。午後Tでは最低1問エンプラ系を解かなければならないので、特にエンベデッドエンジニアは抜かりなく備えましょう。

 おそらく多くの人の関心事になるであろう、午後U論文対策については、長くなるので私のブログにて別掲します。

システムアーキテクト試験 午後U試験(論文)について考えたり準備したりした事柄
http://dimeiza.hatenablog.com/entry/2016/12/24/172701

【 次のチャレンジ 】

 『情報セキュリティスペシャリスト』『エンベデッドシステムスペシャリスト』『システムアーキテクト』を1年半で取得するという目標を完全に達成したので、IPA試験はしばらくお休み。
 ここから先は英語の山を登ります。まずはTOEICからかしら。

【 その他、何かあれば 】

 東京理科大 野田キャンパスで受けたんですが、周りはホント何もないですね。
 前回までは駅近の試験場だったので、レストランでお昼を食べていたんですが、仕方がないので駅前のコンビニで昼食を買って、久々に教室でぱくついていました。学生時代以来。

 『アーキテクト(設計者)』と呼ばれるようになることは、学生時代からの夢だったんですが、実務上ではもうそういう仕事をしている自分がいて。
 今回の合格によって、公式にその資格を得たんだなぁという感慨もありますが、実務に肩書が追いついた、という意味で、しっくり来る感もありました。

 高度情報処理技術者試験 3本勝負を通して、自己啓発の習慣を自身に定着させつつ、手を出せる技術領域の拡大を図ることができたので、合否に関係なく有意義な活動だったと思っています。


受験記修正

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