HOME > コンテンツリスト > ラボ・シナリオ for CCNA > [ < 前へ 次へ > ]

デフォルトゲートウェイを設定する

※ 前の「シナリオ」の続きとして記載しています。
ネットワーク構成図

  1. SW-A に、デフォルトゲートウェイとして 192.168.2.254 を設定しなさい。
  2. SW-A# conf t
    Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
    SW-A(config)# ip default-gateway 192.168.2.254
    SW-A(config)# ^Z
    SW-A#
    
    Catlyst スイッチへのデフォルトゲートウェイは、グローバルコンフィグレーションモードで設定します。
    IPアドレス同様に、基本的にはスイッチへのデフォルトゲートウェイの設定は必要ありません。しかし、リモートネットワークからスイッチを管理したいことも多いため、企業内で使用している多くのスイッチには、IPアドレスとデフォルトゲートウェイが設定されています。
  3. ユーザモードで、SW-A に設定されているIPアドレスを調べなさい。
  4. SW-A# disable
    SW-A> sh int | include Vlan                     ← UP している VLAN を探す
    Vlan1 is administratively down, line protocol is down
    Vlan2 is up, line protocol is up
    SW-A> sh int vlan 2 | include Internet address  ← VLAN2 のIPアドレスを調べる
      Internet address is 192.168.2.1/24
    SW-A>
    
    ユーザモードでは running-config や startup-config を見ることはできません。
    しかし、ユーザモードでも Catalyst スイッチに設定されているIPアドレスを調べることはできます。
    sh interfaces コマンドの出力結果の中から、up している VLAN を探し、それに設定しているIPアドレスを調べます。
  5. ユーザモードで、SW-A に設定されているデフォルトゲートウェイを調べなさい。
  6. SW-A> sh ip redirects
    Default gateway is 192.168.2.254
    
    Host               Gateway           Last Use    Total Uses  Interface
    ICMP redirect cache is empty
    SW-A>
    
    デフォルトゲートウェイは、sh ip redirects コマンドで調べることができます。
  7. SW-A に設定したデフォルトゲートウェイを削除しなさい。
  8. SW-A> en
    SW-A# conf t
    Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
    SW-A(config)# no ip default-gateway
    SW-A(config)# ^Z
    SW-A#
    
    デフォルトゲートウェイは、no ip default-gateway コマンドで削除できます。
  9. sh flash コマンドを実行しなさい。
  10. SW-A# sh flash
    
    Directory of flash:/
    
        2  drwx         512   Mar 1 1993 00:56:24 +00:00  c2960-lanbasek9-mz.150-2.SE4
      570  -rwx         106   Mar 1 1993 01:51:24 +00:00  info
      571  -rwx        1048   Mar 1 1993 00:01:08 +00:00  multiple-fs
      572  -rwx         736   Mar 1 1993 00:32:53 +00:00  vlan.dat
    
    27998208 bytes total (11724800 bytes free)
    SW-A#
    
    vlan.dat というファイルが Flash メモリ内に作成されています。
    ■ vlan.dat の削除
    startup-config は管理者が意図的に保存しない限り、ルータ内 (NVRAM) に保存されることはありませんが、スイッチで VLAN を設定すると、自動的に Flash メモリ内に vlan.dat ファイルができ、その中に VLAN 情報が保存されます。このファイルはスイッチの電源を切っても消えず、スイッチの起動時に読み込まれます。そのため、スイッチを初期化 (何も設定していない状態に戻す) ためには vlan.dat ファイルを削除しなくてはいけません。

    詳しくは VLAN のラボ・シナリオで行います。
  11. vlan.dat ファイルを削除しなさい。
  12. SW-A# delete flash:vlan.dat
    Delete filename [vlan.dat]? < Enter >
    Delete flash:vlan.dat? [confirm] < Enter >
    SW-A#
    
  13. sh flash コマンドを実行しなさい。
  14. SW-A# sh flash
    
    Directory of flash:/
    
        2  drwx         512   Mar 1 1993 00:56:24 +00:00  c2960-lanbasek9-mz.150-2.SE4
      570  -rwx         106   Mar 1 1993 01:51:24 +00:00  info
      571  -rwx        1048   Mar 1 1993 00:01:08 +00:00  multiple-fs
    
    27998208 bytes total (11726336 bytes free)
    SW-A#