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番号付き標準IPアクセスリストを設定する (方向)

※ 前の「シナリオ」の続きとして記載しています。
    ではもし、作成したアクセスリストを F0/1 の out ではなく、in に設定した場合どうなるでしょうか?


  1. RT-B で、F0/1 の out へのアクセスリスト (番号 1) の適用を解除し、in へ適用させなさい。
  2. < RT-B >
    RT-B(config-std-nacl)# exit
    RT-B(config)# do sh run | section access-list
    access-list 1 deny   192.168.1.10
    access-list 1 permit any
    RT-B(config)# do sh run | section interface FastEthernet0/1
    interface FastEthernet0/1
     ip address 192.168.3.2 255.255.255.0
     ip access-group 1 out
     duplex auto
     speed auto
    RT-B(config)# int f0/1
    RT-B(config-if)# no ip access-group 1 out     ← F0/1 の out への適用を削除
    RT-B(config-if)# ip access-group 1 in         ← F0/1 の in への適用を設定
    RT-B(config-if)# do sh run | section interface FastEthernet0/1
    interface FastEthernet0/1
     ip address 192.168.3.2 255.255.255.0
     ip access-group 1 in
     duplex auto
     speed auto
    RT-B(config-if)# ^Z
    RT-B#
    
  3. PC-A から PC-C へ ping を実行しなさい。
  4. < PC-A >
    C:\> ping 192.168.3.10
    
    192.168.3.10 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
    192.168.3.10 からの応答: バイト数 =32 時間 =5ms TTL=126
    192.168.3.10 からの応答: バイト数 =32 時間 =2ms TTL=126
    192.168.3.10 からの応答: バイト数 =32 時間 =2ms TTL=126
    192.168.3.10 からの応答: バイト数 =32 時間 =2ms TTL=126
    
    192.168.3.10 の ping 統計:
        パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
    ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
        最小 = 2ms、最大 = 5ms、平均 = 2ms
    
    C:\>
    
    pingは成功しました。

    RT-B の F0/1 の in 側にアクセスリストを適用するということは、次図のように RT-B の F0/1 に入ってくるパケットを対象にしています。この図で RT-B の F0/1 に入ってくるパケットは、送信元IPアドレスが 192.168.3.10 の PC-C 発のパケットのみです。そのため、ここに 192.168.1.10 (PC-A) 発のパケットを拒否するアクセスリスト (標準IPアクセスリストは送信元IPアドレスだけをフィルタリング対象とする) を適用させても意味がありません。このように適用方向も重要な要素です。

    ※ 次の「シナリオ」に続きます。