ネットワーク構成図
- RT-A にホスト名を設定し、F0/0 にIPアドレス 192.168.1.1/24 を設定後、インターフェイスを有効にしなさい。
Router# conf t
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)# host RT-A
RT-A(config)# int f0/0
RT-A(config-if)# ip add 192.168.1.1 255.255.255.0
RT-A(config-if)# no shut
- F0/1 を有効にし、IPアドレス 192.168.1.2/24 を設定しなさい。
RT-A(config-if)# int f0/1
RT-A(config-if)# no shut
RT-A(config-if)# ip add 192.168.1.2 255.255.255.0
% 192.168.1.0 overlaps with FastEthernet0/0
RT-A(config-if)#
「% 192.168.1.0 overlaps with FastEthernet0/0」というメッセージが表示されます。
F0/0 に設定した 192.168.1.1/24 と、F0/1 に設定した 192.168.1.2/24 は、両方とも 192.168.1.0/24 というネットワーク上のIPアドレスです。ルータは異なるネットワーク (ネットワークアドレスが異なるネットワーク) を接続するものなので、特殊な設定をしない限り、同じネットワーク上のIPアドレスを異なるインターフェイスに設定することはできません。
- F0/0 にIPアドレス 192.168.1.0/26 を設定しなさい。
RT-A(config-if)# int f0/0
RT-A(config-if)# ip add 192.168.1.0 255.255.255.192
Bad mask /26 for address 192.168.1.0
RT-A(config-if)#
IPアドレス 192.168.1.0/26 は、/26 でサブネット化した 192.168.1.0 のネットワークのネットワークアドレスです。ネットワークアドレスは、ホストやルータのインターフェイスに設定することはできません。
- F0/0 にIPアドレス 192.168.1.63/26 を設定しなさい。
RT-A(config-if)# ip add 192.168.1.63 255.255.255.192
Bad mask /26 for address 192.168.1.63
RT-A(config-if)#
IPアドレス 192.168.1.63/26 は、/26 でサブネット化した 192.168.1.0 のネットワークのブロードキャストアドレスです。ブロードキャストアドレスは、ホストやルータのインターフェイスに設定することはできません。
■ ポイントツーポイントリンクでの31bitプレフィックスの使用
RFC3021 によって、Point-to-Point リンクでの 31bit プレフィックス (/31 のサブネットマスク) の使用が認められており、Cisco ルータでも IOS 12.2 以降で使用可能です。シリアルインターフェイスに加えて、イーサネットインターフェイスにも設定可能です。
RT-A(config)# int s0/0/0
RT-A(config-if)# ip add 192.168.1.1 255.255.255.254
RT-A(config-if)# int f0/0
RT-A(config-if)# ip add 192.168.2.1 255.255.255.254
RT-A(config-if)#
■ 32bitプレフィックスの使用
物理インターフェイスには 32bit プレフィックス (/32 のサブネットマスク) は設定できませんが、ループバックインターフェイスには設定可能です。
RT-A(config)# int s0/0/0
RT-A(config-if)# ip add 192.168.1.1 255.255.255.255
Bad mask /32 for address 192.168.1.1
RT-A(config-if)# int lo0
RT-A(config-if)# ip add 192.168.2.1 255.255.255.255
RT-A(config-if)#