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インターフェースの確認

今日は何をやろうかな?

前回は、「show controllers」でDCE、DTEの確認をしたから、
今日は、「show interfaces」をやってみようかな。

Serialインターフェースの4パターンに関して、実際に確認してみよう。

1. Serial0 is up, line protocol is up
2. Serial0 is up, line protocol is down
3. Serial0 is down, line protocol is down
4. Serial0 is administratively down, line protocol is down


本を見ると、それぞれこんな理由が書いてあるな。

1. データリンク層での通信が可能である
2. クロックレートの設定がない / カプセル化タイプの不一致
3. リモートでインターフェースを無効化にしている / ケーブルが接続されていない
4. ローカルでインターフェースを無効にしている


NW構成
---------------------------------
Ethernet0 [RouterA] Serial0 (DCE) ~ Serial0 (DTE) [RouterB] Ethernet0

各ポートのアドレス:
RouterA E0ポート:192.168.1.1 S0ポート(DCE):192.168.2.1
RouterB E0ポート:192.168.3.2 S0ポート(DTE):192.168.2.2
---------------------------------


ではまず、2.「Serial0 is up, line protocol is down」の「クロックレートの設定がない場合」を試してみよう。

RouterAのSerial0に clock rate を設定しなければいいんだな・・・
今日はhostnameを少し変えて、RT-AとRT-Bにしてみよう。

設定・・・

では、show run で内容を確認をしてみよう・・・
うん、大丈夫。




RT-Bの方もIPアドレスの設定をしておこう・・・

では show run で確認・・・大丈夫だな。




では、RT-Aのインターフェースを show int s 0 で確認・・・

うん、ちゃんと記載通り「up, down」になってるぞ。




次は、カプセル化タイプの不一致?
どういうことだろう・・・
本を見てみよう・・・

・ データリンク層のプロトコルには、「HDLC」と「PPP」がある。
・ Ciscoルータのシリアルインターフェースにおけるデフォルトのカプセル化タイプは「HDLC」である。
・ プロトコルが異なると通信ができない。

確認の方法は、show interface コマンドで、「encapsulation HDLC」か「encapsulation PPP」を見ればいいのか。

では、RT-Aを見てみよう・・・

その前に、クロックレートの設定をしておかないと・・・

よし、完了。

では、RT-Aでshow int s 0 ・・・



「Encapsulation HDLC」が表示されてるな。

では、RT-Bでも確認してみようかな・・・

show int s 1・・・

うん、RT-Bも「Encapsulation HDLC」だな。




2台とも「HDLC」っていうことは、デフォルト設定のままなんだな。


ではここで、RT-Aの方をもう一つのプロトコル「PPP」に変更してみよう・・・

RT-Aに conf t でグローバルコンフィグレーションモードに入ったら、int s 0 でインターフェースの設定。
encapsulation ppp と打ってエンター。


では、show run でまずは設定の確認をして・・・
うん、Serial0に「encapsulation ppp」が設定されてるな。




では、RT-Aでshow int s 0・・・

うん、「up, down」になってるぞ。





RT-Bの方も見てみようかな・・・

show int s 1・・・

こっちも「up, down」になってる。





では、3. をやる前に、RT-Aで「PPP」から「HDLC」に設定を戻しておこう・・・

完了。


それでは、「3. Serial0 is down, line protocol is down」だな。

まず一つ目の理由は、「リモートでインターフェースを無効化にしている」。

シリアルインターフェースに shutdown コマンドを打てばいいんだな。

RT-Bに打ってみよう・・・




では、show run で確認してみよう・・・

うん、大丈夫。




では、RT-Aで show interface コマンドを打ってみよう・・・

ちゃんと、「down, down」になってるぞ。




ちなみに、RT-Bの方は・・・

「Serial0 is administratively down, line protocol is down」か・・・
そうだよね。ローカルでインターフェースを無効にしたんだもんな。
ということは、4. の設定確認をしたっていうことだな。




では、RT-Bのインターフェースの設定を戻して・・・


最後は、3. ケーブルが接続されていない場合だな。

では、とりあえずRT-Aの方を抜いて・・・
sh interface コマンドで設定の確認・・・

うん、「down, down」になってるな。




では、RT-Bの方でも確認してみよう・・・



こっちでも「down, down」になってるんだ。

自分のケーブルが外れていても、相手のケーブルが外れていても、どちらも同じ表示になるんだな。

よし、これでシリアルインターフェースの4パターンに関して、一通りの確認はできたな。

次回はいよいよルーティングをやってみよう!