今日は、RIPの設定に、passive-interface を追加してみようかな。
この設定をすると、RIPの情報は受信することができるけど、送信はしないんだよな。
特定のインターフェースにRIP情報を流したくない場合や流す必要がない場合に設定するらしいな。
ではまずは、NW構成に従ってIPアドレスの設定とRIPの設定をしていこう。
NW構成
PC-A ~ (E0)RouterA(S0/DCE) ~ (S0)RouterB(E0) ~ PC-B
PC-A 192.168.1.1
RT-A E0ポート:192.168.1.2 S0ポート(DCE):192.168.2.1
RT-B E0ポート:192.168.3.2 S0ポート:192.168.2.2
PC-B 192.168.3.1
RT-Aの設定・・・完了
show run で確認・・・
RT-Bの設定もできた。
show run で確認・・・
RT-Aで show ip route ・・・
相変わらず直接接続の「C」しかないな・・・
RT-Bで show ip route ・・・
こっちは、「192.168.1.0」の情報をRT-Aからもらえてるな。
次は、passive-interface の設定だな。
これは、どこに設定すればいいんだろう?
RT-Aでshow ip route を行うと、直接接続の「C」しか表示されていなかったから、RT-BからRIP情報はもらっていないということだよな。
RT-Bは「192.168.1.0」の情報をRT-Aからもらっているんだよな。
ということは、RT-AからRT-BへのRIP情報の送信を止めればいいんだから、RT-AのS0インターフェースに設定すればいいってことかな?
とりあえず設定してみようか・・・
これで大丈夫かな?
じゃあ、RT-Bで show ip route の確認をしてみよう・・・
あれ?まだ「R」の情報があるな?
何度やっても同じだな・・・
RT-Aの show run を確認・・・
間違いなくSerialポートに設定されてるな・・・
あ?もしかして、「192.168.1.0」のネットワークを持っているのは、Serialポートじゃなくて、Ethernetポートの方だから、E0に設定するのかな?
じゃあ、Serialポートのpassive-interface は削除して、Ethernetに設定してみるか・・・
これでいいかな・・・
では、RT-Bで show ip route の確認をしてみよう・・・
やっぱり何度確認してもRIP情報が取得できてるな・・・?
なんでだろう?
本を見てみるか・・・
・・・・・・・・・・
RIPタイマー?
あそっか。RIPにはいろいろな時間設定があったな・・・
ルーティング更新タイマー(ルーティング更新時間):30秒
ルート無効タイマー(ルートを無効と判断するまでの時間):180秒
ルートフラッシュタイマー(ルーティングテーブルから削除されるまでの時間):240秒
ということは、確認ができるまでに少し時間がかかるっていうことだな。
設定はやっぱりSerialポートにするんだろうな・・・
では、Ethernetポートに設定していたpassive-interface を削除して、Serialポートに設定し直して・・・
RT-Bで sh ip route を確認してみよう。
まだ、RIPの情報が表示されてるな。
・・・・・・・・・・
3分02秒まではRIP情報が得られたみたいだけど、
R 192.168.1.0/24 [120/1] via 192.168.2.1, 00:03:02, Serial1
それを過ぎた時点で、possibly down の表示に変わったぞ。
これは「ダウンしている可能性がある」という意味らしいな。
R 192.168.1.0/24 is possibly down, routing via 192.168.2.1, Serial1
show ip route ・・・
お、ルーティングテーブルから「R」の情報が消えたぞ。
だいたい4分程度かかったかな。
ルートフラッシュタイマーが240秒だから正確だな。
これで、passive-interface の確認ができた。
それにしても、またまた結構時間がかかってしまったな・・・
でも今日はまだ時間があるし、後は何をやろうかな・・・
うーん・・・そうだ、スタティックルートをやってみよう。
NW構成
PC-A ~ (E0)RouterA(S0/DCE) ~ (S0)RouterB(E0) ~ PC-B
PC-A 192.168.1.1
RT-A E0ポート:192.168.1.2 S0ポート(DCE):192.168.2.1
RT-B E0ポート:192.168.3.2 S0ポート:192.168.2.2
PC-B 192.168.3.1
まずは、PC-Aが自宅のPCだからIPアドレスを固定に設定する。
次に、各ポートにIPアドレスを設定する。
クロックはRT-AのS0から供給する。
まずはRIPとpassive-interface の設定を解除して・・・
IPアドレスを設定・・・
・・・・・・・・・・
できたかな。
show runで確認をしてみよう・・・
うん、大丈夫。
次はスタティックの設定だな。
まず、RT-A・・・
自分の知らない宛先ネットワークを設定して、それから、ネクストホップアドレスを設定・・・
RT-A(config)#ip route 192.168.3.0 255.255.255.0 192.168.2.1
これでいいかな・・・
次はRT-B・・・
できた・・・
では、sh run で確認してみよう・・・
まず、RT-Aから・・・
あれ?設定されていない?
次に、RT-B・・・
こっちも設定されていないな?
なんでだろう?
スクロールして、さっき設定した情報を見てみよう・・・
あれ?エラー?
RT-A(config)#ip route 192.168.3.0 255.255.255.0 192.168.2.1
%Invalid next hop address (it's this router)
辞書、辞書・・・
Invalid・・・無効な
「無効なネクストホップアドレス(それはこのルータ)」という意味かな?
RT-Bも同じエラーになってるよ・・・
RT-B(config)#ip route 192.168.1.0 255.255.255.0 192.168.2.2
%Invalid next hop address (it's this router)
じゃあ今度は、sh ip route・・・
やっぱり、RT-AもRT-Bも、スタティックの設定がされていない。
本を見てみよう・・・
・・・・・・・・・・
ネクストホップアドレスが間違えてる?
あ、そうなんだ。
この場合、ネクストホップアドレスは、対向ルータのシリアルを指定するみたいだな・・・
では、設定をし直そうか。
まずRT-Aから・・・
うん、今度はエラーは表示されていないな。
ではsh runで確認・・・
大丈夫。設定されてるな。
次はRT-B・・・
エラーは表示されなかったな。
ではsh runで確認・・・
うん、大丈夫。設定されてる。
では、pingで確認してみよう。
RT-Aから・・・
ping 192.168.3.2はダメだったな。でもping 192.168.2.2はOK。
3のネットワークは、PCが接続されていないからな・・・
次はRT-Bから・・・
こっちは問題ないな。
最後に、ルーティングテーブルを確認してみよう。
RT-Aは・・・
うん、大丈夫。
RIPのときには、直接接続の「C」しか反映されていなかったけど、
スタティックだとちゃんと設定した通りに反映されるんだな。
RT-Bは・・・
こっちも大丈夫だな。
でも、相変わらず3のネットワークは表示されていないけど。
スタティックの設定は以外と難しいんだな。