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シャドウコピー (前編)

今日は、「シャドウコピー」という機能を勉強してみよう。

Windows Server 2003 からできた機能らしいんだけど、Windows Server 2003では、「共有フォルダ」で有効だった機能なんだって。でもVistaでは、「ローカルフォルダ」で使えるようになったらしいんだ。

ローカルフォルダに入っているファイルを、誤って上書き、または削除してしまった場合に、サーバ管理者ではなく、自分自身で以前のファイルに戻すことができる機能らしいんだ。




そういえば、この「ローカルフォルダ」って、たまに耳にするんだけど、実はよく意味が分かっていないんだよね・・・

「共有フォルダ」は、会社で使ってる、サーバ上にあるフォルダのことだよね。
例えば僕の場合は、同じ担当内の人たちが、共有フォルダに個人の名前の付いたフォルダを作成しておいて、その中に各自必要なファイルをしまっておく。もしくは、担当内みんなで共有したいファイルをしまっておくフォルダのことだよね。
サーバ上に「共有フォルダ」を作成しておけば、そこにみんなでアクセスできるんだよね。




でも「ローカルフォルダ」って?

インターネットで調べてみよう・・・

うんうん、なるほど・・・・・



ローカルとは「その場所」という意味。
個人が使用しているPCのハードディスク(Cドライブ、Dドライブなど)、デスクトップ、マイドキュメントなどがローカルに当たるのか。そこに作成されたフォルダを「ローカルフォルダ」というのか。



ちょっと脱線してしまったけど・・・今日の目的はシャドウコピーだよね。
「誤ってファイルを上書き、または削除してしまった場合に、サーバ管理者ではなく、自分自身で以前のファイルに戻すことができる機能」なんだね。
まあ、実際に本を参考にしながらやってみた方が早そうだな。





ローカル(デスクトップ)に「Vista実験室」というフォルダを作る。







その中に「シャドウコピーのテスト」というテキストファイルを作成。







ファイルの中には今の日時を記入して、





保存。







ファイルを右クリックして「以前のバージョンの復元」をクリック。







あれ?「利用可能な以前のバージョンはありません」だって?
本ではここに、復元できるファイルのリストが載ってるんだけど・・・ないや。

どうしてなんだろう???









もう一度よく本を確認・・・

・・・・・・・・・・



やっぱりファイルを上書きすると、自動的にシャドウコピーが作成されるようだな・・・




あ・・・


上書き!?




今は新規作成しただけだから、上書きしないといけないんだな!





じゃあ、さっきのファイルを開いて、今の日時を記入して、







同じ名前で上書き保存。







ファイルを右クリックして「以前のバージョンの復元」をクリック。







あれ、やっぱりダメ?何がいけないの???







ん?「以前のバージョンを使用する方法を表示します」っていう項目がある。

クリックしてみよう。







ヘルプだな・・・順番に見ていこうか・・・

なんか、ごちゃごちゃ書いてあって良くわからない・・・

でも、とりあえず読んでみないと・・・

・・・・・・・・・・


これかな・・・

「シャドウ コピーはどのように作成するのですか」に載ってる項目をやってみよう。







1. 「コントロールパネル」 → 「システムとメンテナンス」 → 「システム」

→ 左側の「システムの保護」 をクリック








2. 「システムのプロパティ」画面が開くので、「自動復元ポイント」枠内にある「ローカルディスク」の左側チェックボックスにチェックを入れる。


ではでは・・・

VistaをインストールしたのはDドライブだから、「ローカルディスク(D:)」にチェックが入っていればいいってことだよな・・・


あれ、ちゃんとチェックは入ってるよ?







あ・・・でも・・・

「最新の復元ポイント」の日時は、昨日の夜21:53になってる・・・

ヘルプには、「復元ポイントは、通常は 1 日に 1 回作成されます」って書いてあったから・・・

次の復元ポイントはこの24時間後ってことだよね・・・





つまり・・・

何度上書き保存をしたとしても、今日の夜21:53にならないと、このファイルのシャドウコピーは作成されないっていうこと!?

ということは、それまでは実験できないの! (T_T)

どうしよう・・・





もう一度本で調べてみよう・・・

・・・・・・・・・・





あ・・・

「復元ポイントの作成」っていう項目があるじゃん ^^;

ここをやればいいのかな。

ふむふむ・・・なるほど・・・そうかそうか・・・

やってみよう。



先ほどの「システムのプロパティ」画面の、「ローカルディスク(D:)」を選択し、「作成」をクリック。







ここに分かりやすい名前を入力するんだな・・・







「Vista実験室」とでも入れておこうか。

入力したら「作成」をクリック。







復元ポイント作成中・・・







「復元ポイントは正常に作成されました」と出たらOK。








お!「最新の復元ポイント」が、今の日時に変わった!

では、OKをクリック。







そうしたら、「Vista実験室」フォルダを開いて、「シャドウコピーのテスト」を右クリックして「以前のバージョンの復元」をクリック・・・







あれ・・・なんで・・・

できてない???







本を見てみよう・・・



なになに・・・あ、そっか。
ストーリーは、誤って上書き保存してしまった人が、以前のファイルを取り戻す、ということだったよな。

それじゃあ、ここで上書き保存してみよう。



今の日時を記入して、





上書き保存。






「以前のバージョンの復元」をクリックすると・・・







お!できてる!

「2月24日 11:21AM」が最新のシャドウコピーっていうことか・・・







今上書き保存したのは、「2月24日 12:23PM」だから、この日時が最後に記入されているファイルが現状の最新版っていうことだよね。







それで、ストーリーとしては、このファイルの一つ前のバージョンに戻したいっていうことだから・・・

「2月24日 11:20AM」が最後に記入されているファイルに戻したいっていうことだね。

ということは、さっき確認したシャドウコピーが作成された時間と一致しているな。
そのファイルを復元すればいいっていうことだな。







それじゃあ、本を見ながら・・・


「コピー」と「復元」の2通りのやり方があるみたいだな。

ではまず、「コピー」からやってみようかな。

「コピー」をクリックして、







デスクトップにコピー。







そうすると、以前のバージョンのファイルのコピーがデスクトップに出来上がるんだね。







じゃあ、開いてみよう。

お!「2月24日 11:20AM」が最後に記入されている、以前のバージョンのファイルが開いた!

これで、復元できたっていうことなんだね!







誤ってファイルを上書き保存してしまったときには、ホント便利な機能だね。






じゃあ次に、「復元」の方をやってみよう。

「復元」をクリック。







「復元」だと、最新のバージョンのファイルは、以前のバージョンで上書きされてしまうんだって。注意が必要だね。

もし最新のバージョンも取っておく必要があれば、さっきの「コピー」の方をやればいいっていうことだね。

ではやってみよう。



「復元」をクリック。







「ファイルは以前のバージョンに正しく復元されました」と出たらOK。







そうすると、「利用可能な以前のバージョンはありません」に変わったな。

シャドウコピーに復元したんだから、シャドウコピーが無くなって当たり前ってことかな。

それじゃあ、OKをクリック・・・







更新日時が「11:21AM」に戻ってるな。シャドウコピーで最新バージョンが上書きされたんだもんな。







ファイルを開いてみよう・・・

うん、復元されてる!「2月24日 11:20AM」が最後に記入されているファイルに戻ってる!







なるほどね。シャドウコピーを復元させるには、「コピー」と「復元」の2通りのやり方があるんだね。

「コピー」だったら、復元ポイントの時点のファイルと、現時点のファイルの両方を取っておくことができて、「復元」だと、現時点のファイルは、復元ポイントの時点のファイルで上書きされてしまうんだね。

どちらかというと、コピーの方が安全っていうことかな?
まあ、用途によって変わってくるんだろうけど。

次は、誤ってファイルをごみ箱に入れてしまい、ごみ箱を空にしてしまったときに復元する方法をやってみよう。



次回に続く・・・