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シリアルインターフェイスに帯域幅を設定する

※ 前の「シナリオ」の続きとして記載しています。
ネットワーク構成図

  1. RT-A の S0/0/0 の現在の帯域幅を確認しなさい。
  2. < RT-A >
    RT-A# sh int s0/0/0
    Serial0/0/0 is up, line protocol is up
      Hardware is GT96K Serial
      Internet address is 192.168.1.1/24
      MTU 1500 bytes, BW 1544 Kbit/sec, DLY 20000 usec,   ← 帯域幅 (BW) は 1544 Kbit
         reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
      Encapsulation HDLC, loopback not set
      Keepalive set (10 sec)
          ・
          ・
          ・
    
    Cisco ルータのシリアルインターフェイスのデフォルトの帯域幅は 1544 Kbit です。
  3. RT-A の S0/0/0 の帯域幅を 64Kbps に設定しなさい。
  4. < RT-A >
    RT-A# conf t
    Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
    RT-A(config)# int s0/0/0
    RT-A(config-if)# bandwidth 64
    RT-A(config-if)# ^Z
    RT-A#
    
    clock rate と異なり、bandwidth は Kbps 単位で設定します。

    clock rate は実際の通信速度を設定するものですが、bandwidth は通信速度には全く影響しません。
    bandwidth は、EIGRP や OSPF などの一部のルーティングプロトコルのメトリックの計算に利用されます。
    したがって、ネットワークをスタティックルーティングや RIP で構成する場合、bandwidth の設定は必要ありません。
  5. sh run で設定を確認しなさい。
  6. < RT-A >
    RT-A# sh run | section interface Serial0/0/0  ← sh run のうち int S0/0/0 セクション部分だけを表示
    interface Serial0/0/0
     ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
     no fair-queue
     clock rate 64000
    
  7. sh int s0/0/0 で bandwidth の値を確認しなさい。
  8. < RT-A >
    RT-A# sh int s0/0/0 | include BW  ← sh int s0/0/0 のうち BW を含む行だけを表示
      MTU 1500 bytes, BW 64 Kbit/sec, DLY 20000 usec,   ← 帯域幅 (BW) は 64 Kbit
    
    ※ 次の「シナリオ」に続きます。